一眼レフ「アドバンスドフォトシステム(APS)」
アドバンスドフォトシステム(APS)とは、写真フィルムの名称ではなく、新規格の専用フィルム(IX240)を使用した「進化した写真システム」のことを指す。
一眼レフ「アドバンスドフォトシステム(APS)」
■EOS-IXシリーズ(キヤノン)
同社の35mm一眼レフ・EOSシリーズと共通のEFマウントを採用しており、その名称からもEOSシリーズのAPS版という位置づけ。初号機のIXEは本体にステンレス素材を用いており、IXYにも通じるBox&Circleを基調とした近未来的でメカニカルなデザイン。後に追加された普及機のIX50はEOS-Kissに似たカジュアルかつオーソドックスなデザイン。尚、カメラ本体と同色のレンズも発売されていた。
■Proneaシリーズ(ニコン)
同社の35mm一眼レフ・Fシリーズと共通のFマウント(Ai-S)を採用しているが、別シリーズ扱い(この辺はかつての35mm一眼レフ普及機シリーズ・ニコマート等に準じたものか)。初号機の600iは同社の35mm中級機F70Dベースの本格派。デザインも同時期のFシリーズと統一性のある質実剛健なもの。後に追加された普及機のSは一転「ウーマンズ・ニコン」を標榜し、銀の本体色に紫のアクセントを配した曲面基調のスタイリッシュなデザインとなった。尚、シリーズ専用のIXニッコールレンズも発売されていた。このシリーズは基本的に絞り制御をカメラ側で行うため、絞りリングがないのが外観上の特徴。
■Vectis-Sシリーズ(旧ミノルタ)
APSフォーマットに最適化させたという新規設計のVマウントを採用。そのためレンズもかなり小型化されている。また、本体・レンズ・ストロボを含むシステム全体がJIS保護等級2級(水しぶき程度の防水)の防水性能を持っている。初号機のS-1と後に追加された普及機S-100がある。外見的には共通したデザインで、プリズムの代わりにミラーを用いたリレー光学系ファインダーのために軍艦部がフラットなのが特徴。ミノルタはこの規格をデジタルとの共用規格にしようとしていた節があり、実際に製品(Dimage
RD3000)も発売されていたが、デジタルカメラが発展途上のうちに肝心のAPS市場のほうが縮小してしまったため、結局はレンズ資産の豊富な35mm版のAマウントになった。もしもこの規格ベースで進んでいれば全防水のコンパクトなデジタル一眼レフが現れていたかも知れず、惜しまれるところではある。
■Centurionシリーズ(オリンパス)
レンズ固定式一眼レフ。同社が35mm版で発売していたLシリーズのAPS版。初号機のCenturionと改良機のCenturion-Sがある。
■Epion4000シリーズ(富士)
レンズ固定式の一眼レフ。Centurionとスペックがほぼ共通しており、オリンパスのOEMか共同開発と思われる。
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