リバーサルフィルム「富士フイルム」
リバーサルフィルムは写真フィルムの一種である。ネガフィルムとは逆に画像の色や明るさをそのとおりに見ることができるため、ポジフィルムとも呼ばれる。スライドプロジェクタで拡大投影して使われることもあるため、スライドフィルムとも呼ばれる。
リバーサルフィルム「富士フイルム」
フジクローム
内式リバーサルフィルムのブランド名。発売当初のE-4処理タイプの時代は、とても実用に耐えるものではなかったが、E-6処理対応後の製品では、徐々に改良が進み、現在ではKodak社の製品に比肩するまでに成長した。当初は比較的コントラスト、彩度の高い製品しかラインナップしていなかったが、高いコントラストと彩度、記憶に残りやすい色を強調表現するベルビアの登場により、日本だけでなく海外でもネイチャーフォトなどを中心に利用され始める。色の傾向としてはKodak社の製品に比べややマゼンタが強く表現される傾向がある。これは以前から全てのフジフィルム製品に共通する特徴でもあり、色相は比較的寒色系でコントラストや彩度が比較的高いのが特徴である。
■プロビア100F(RDP III)
フジクロームの標準的なフィルムで、忠実な色表現と彩度のやや高めな発色をする。RMS粒状度は8。最大+2段の増感に対応できる。
■ベルビア(RVP)
フジクロームが海外でも評価されるきっかけとなったエポックメイキングなフィルム。従来のリバーサルフィルムにない高いコントラストと彩度を持ち、記憶に残りやすい色を強調するような発色をする。ISO50だが実質の感度は若干低め。RMS粒状度は10。風景写真家には概ね好評だったが、ポートレート写真家には顔が赤くなるので不評であった。2005年をもって生産が終了し、販売も2006年で終了する予定だったが、後継となるはずだったRVP100の発色がRVPとは異なることで、ユーザから継続販売の声が多く寄せられた。そのため、後述する「ベルビア50」の開発と移行販売が決定した。35mm判は当面現行品の販売を継続するとしている。
■ベルビア50
一部の原材料が入手困難なことと、後継としてベルビア100を投入したことで販売終了する方向だったRVPだったが、ユーザからは発色がRVPと異なることで、継続販売を要望する声が多かった。そこで入手が容易な原材料を変更しながらも、RVP同様の色を再現する「ベルビア50」(当初はベルビアIIという仮称が付けられた)の開発、販売を行うことになった。2007年4月より、ロールフィルム(120、220)とシートフィルム(4×5、8×10、クイックロード)で販売を開始した。(35mm判は前述の通り、当面は現行のベルビアを販売するとしている)
■ベルビア100(RVP100)
高いコントラストと彩度を持ち、記憶に残りやすい色を強調するような発色をする。RMS粒状度は8。生産終了したベルビア(RVP)の後継品となるはずであったが、発色が異なるとユーザの声が多く寄せられ、結局ベルビア50が真の後継品として開発、発売された。
■ベルビア100F(RVP F)
RVP100よりもコントラストと彩度を若干抑え、忠実な発色をするフィルム。ネイチャーだけでなく、鮮やかな表現を求める場合のポートレートやスナップにも利用できる。
■アスティア100F(RAP F)
フジクロームの中ではもっとも地味ではあるが色褪せた物ではなく、リアルに近い発色とコントラスト表現を行う。階調表現が豊かで健康的な肌色の表現を行うため主にポートレートに使われる。RMS粒状度は7で、内式リバーサルフィルムで最も高精細。
■プロビア400F(RHP III)
RDP IIIと同等の発色で、ISO400のフィルム。最大で+3段の増感に対応し、室内や暗所での撮影やスポーツフォトに対応する。2006年4月より、後継のプロビア400Xとのラインナップの入れ替えが行われる。
■プロビア400X(RXP)
2006年4月(35mm)、2006年9月(120)発売。RHP IIIに比べてRMS粒状度を11とし、より微細な描写を実現する。また、発色においてもRDP
III に近いナチュラルな発色に改良されている。最大で+2段の増感に対応し、室内や暗所での撮影やスポーツフォトに対応する。
■T64プロフェッショナル(RTP III)
64T TYPEII(RTP II)の後継として発売された商品撮影向けのタングステンタイプフィルム。フジクロームで唯一のタングステンタイプフィルムである。
■トレビ100Cアマチュア向けのフィルムで、発色はプロビアよりも少々鮮やか。増感補正には対応しないものの、常温保存が可能で扱いやすい。
■センシアIII(RA)アマチュア向けのフィルムで、リアルな発色とコントラスト表現を行うため、医療・学術用途のほか、スナップやポートレート、商品撮影に向いている。特殊用途使用での大口販売用に、プロ用フィルムのようにRAの略号が付けられている。RMS粒状度は8。
■フォルティア / SP
ベルビアよりも更に鮮やかな色表現を行うフィルム。コンパクトタイプのデジタルカメラに近い。初代フォルティアは2004年夏に限定発売されたが、晴天での撮影で原色がベタベタした油絵のような表現になるため、表現方法や使用場所が限られていた。2代目となるフォルティアSPは2005年春に限定発売された。一部の色の発色を抑えることで油絵のような表現を控えめにしている。好評だったことで、2007年1月に再度限定発売される。ともに「真を写す」リアルな表現よりも、記憶に残りやすい印象的な風景を表現するのに適している。
「Wikipediaより出典 -
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